<四日目 その2>


 まぁでも、天気が回復したのはいいことじゃないですか。なんて
安心したところで昼食です。駅前の食堂で食べたのは今売り出し
中という美瑛カレーうどん。見たところスープカレーのご飯をうどん
に変えたような感じですが、いざ食べてみるとかなりいい味出して
ました。野菜がたくさん入っている上にそのサイズは一口分を軽
く超えるほどデカい。付け合わせの飲み物が牛乳ということもあり、
本当に北海道らしさを感じさせるグルメでした。
第14ランナー 富良野行き
9433レ
富良野線
富良野・美瑛ノロッコ3号
美瑛 ラベンダー畑
13:02 13:40
 美瑛からは「富良野・美瑛ノロッコ」号に乗車します。DE15が牽
引するように見えますが、DE15は旭川方に連結されています。つ
まり富良野行きのこの列車では最後尾。じゃぁ先頭に立つのはど
んな車両かというと、これです。客車に運転台を取り付けた車両
で、「オクハテ50」という形式も改造車であるが故の複雑さを物語っ
ています。というわけで富良野行きの「ノロッコ」号は常にこの車両
が先頭ですので、「DL牽引の客車列車」という表現は間違ってい
ます。
 「ノロッコ」号は典型的な観光列車ですが、乗車券だけで乗れる
のは有難いです。だからなのか、観光列車なのに車内の一角に
部活着の学生が座っているというかなりシュールな光景も見れま
したが。
 7割くらいのボックスが埋まる乗車率で列車は美瑛を発車。窓を
開けて外の景色を眺めつつ、こんな写真を撮る。さっきの雨がそ
れほど長続きしなくて良かったと、改めて思います。

木を多用した暖かみのある車内

観光列車恒例の乗車証明書
 ノロい・・・と言っちゃ言葉が悪いですが、ゆっくり走るから「ノロッ
コ」なんです。というわけで美瑛を出てからしばらくは、じっくり景色
を楽しめるようにということなのか徐行運転。そんな中観光案内が
あり、それによるとこの先車窓左側に赤い屋根の家が見えるとの
こと。ちょうど車窓左側に座っていた自分は、「家が観光案内で紹
介されるか〜?」と思いつつ車窓を注視する。そして赤い屋根の
家が見えましたが、その周りにはカーブが美しい美瑛の丘が見え
ました。あ〜なるほど、こういうことか。そりゃ観光案内に登場す
る価値あるわ。
 美馬牛を発車すると何かのスイッチが切り替わったのか、列車は
スピードを出して走るようになりました。ちょっ、ちょっとどうしたん
だ!「ノロッコ」じゃななかったのか!?もしかして「ノロッコ」「ノロッコ」
と言われ続けたのがそんなに悔しかったのか〜!?・・・・・・という感
じで突然始まった爆走に驚いちゃいましたが、こういうスリル感は
結構好きです。

大雪山の雄大な風景の中を走る

上富良野では列車交換のため数分停車
 そして列車はラベンダー畑駅に到着。ラベンダー畑駅は夏期の
み開設される臨時駅で、しかも停車列車はほとんどが「ノロッコ」
号という変わった駅。そのため、簡素な板張りホームでした。ここ
で下車し、ある場所へ向かいます。
 その場所とはファーム富田。富良野といえばラベンダーと「北の
国から」ですが、そのうちラベンダーのイメージを広めたのがここ
です。そして北海道で一番有名な花畑といっても過言ではないで
しょう。実際、ラベンダー畑駅で下車した観光客も、ほぼ全てここ
に向かっているように見えましたし。
 実はラベンダー畑駅からここまで大荷物を担ぎながら歩いてき
た自分。さすがに疲労も溜まる一方で、ファーム富田の中も大荷
物を持ちながら・・・と考えると少し気分が・・・。。。しかしさすがは
観光地、コインロッカーがあったので何とかなりそうです。しかも
「入れた100円は戻ってきます」ということは無料!体力的にも金
銭的にもありがたいコインロッカーです。
 そういうわけでファーム富田の花畑の中へ。そこには様々な色
の花が彩りを放ってました。ちなみに写真のピンク色の花は「ベゴ
ニア」という花です・・・・・・何それ?このように花には疎いので、し
ばらく余計な文章はほとんど書きません。写真中心でいきます。と
いうわけでこれから多くの観光客で賑わっている中、花々の写真
を撮りつつ花畑を歩きます。

マリーゴールドは黄色の他にオレンジもある

8月下旬にラベンダーを期待してはいけません

「ラベンダーもどき」のサルビア

こちらもサルビアだが、色が濃い

コスモスはこの時期が見頃

秋の彩りの丘にもマリーゴールドが咲いていた
 ファーム富田といえばラベンダーですが、ラベンダーの見頃は7
月。つまり見頃はとっくに過ぎているということです。ラベンダーが
咲いていたと思われる畑はすっかり更地になってました。しかしコ
スモスなど、その他の花は鮮やかに咲き誇っています。むしろ
エース不在の中、あれだけの人を呼び寄せられるというのはスゴ
いことだと思います。
<四日目 その3>
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